鏡の法則
野口 嘉則 総合法令出版 おすすめ度の平均: ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
世の中で起こった出来事には全て原因があり、
自分の身の回りに起こっている結果には、自分の心の中に原因があるということが簡潔にわかる本。
つまり、自分の目の前で起こっていることは、
自分の心の状態を映したものだというものが鏡の法則です。
この本は、ストーリーだけを追ってしまったことで
ついつい批判的に捉えてしまう人が多いんです^^;
実話で例題としてわかりやすいのですが、
やや大げさ感があるので、うさんくさく感じてしまうのでしょう。
そのように捉えてしまう人が多いのは非常に残念です。
しかし、ストーリーよりも、
この本が何を伝えようとしているのか?ということに着眼点を置くと、
非常に大切なことを言っていることがわかります。
それは、
・身近な人達に感謝の気持ちを伝えること
・今まで許せないと思っていた相手を認め、許すこと
です。
ストーリーを信じる、信じないの話ではないんですね^^;
ストーリーを通じて、それを知ろうというところ。
まさにここに鏡の法則が言わんとしていることが出ていると思うのですが、
この法則の知識が必要な人ほどなかなか伝わらないというジレンマがあるような気もします^^;
感謝の気持ちを伝えること
まず頭に入れておきたいことは、
人間は、見ているものをどう解釈するかで、
どのような現実が見えるのかが変わってくる
ということです。
これは、脳科学的に言われていることですね。
例えば、友人の成功に対して、素直に「おめでとう!」と言って一緒に喜ぶ人もいれば、口では「おめでとう」と言いながらも妬ましく思う人もいます。
同じ現実に対して、一方は喜んで、一方は羨望視していますね。
どちらが幸せの状態か?というと、明らかに前者です。
一緒に心が満たされて喜んでいるわけですからね^^
ここから何がわかるのか?というと、
世の中で起こっている現実から何か喜びを見つけられる人間は幸せであるということです。
ほんの小さな所にもそういうのって、見方を変えればでてくるものです^^
感謝の気持ちを伝えるということは、
その前に、感謝すべきところを見つけてる必要にあります。
親が自分を育ててくれた事に対して、当たり前だと思いますか?
それとも、育ててくれたことに感謝していますか?
ここで、感謝できると答えられた人は感謝すべきところを見つけられる人で、
感謝の気持ちと同時に非常に幸せな思いが込み上げてくると思います。
そして、感謝することができれば、
今まで許せないと思っていた相手も許すことができるでしょうし、
感謝の気持ちを伝えれば、相手との絆がより深いものになりますよね^^
相手を認め、許すこと
相手を許すということは、包容力のある人間ができることです。
それにはまず、許せないという気持ちを全て吐き出してしまうこと。
そして次に、感謝の気持ちを持つこと。
感謝の気持ちが持てるようになれば、自然と相手のことが許せるようになるものです。
そして、相手を許すことが出来た人は、
「許せない」という思いの束縛から解放される事にも繋がります。
「許せない!許せない!」と思っている間は、
ずっと「許せない!許せない!」という思いでいっぱいになっていると思います。
それが、自分で自分を束縛している状態なんです。
しかし許した瞬間、そういう思いは消え、
新たに何か考えられることにつながるわけです。
つまり、相手を許した瞬間から自由な人生、新しい人生が始まるわけですね^^
自分の身の回りに起こっていることは、心の状態を鏡に映したもの。
それが鏡の法則。
ストーリーは簡単ですが、結構深い話ですね^^
許すことは難しいことかもしれませんが、
相手の立場や考え方をよく理解して、考える方向を変えれば、
自分も相手も妥協せず、第3の考え方を持つようになり、
許せることってたくさんあるのです。
そういうことのできる人間になれるよう、日々いろいろな事を学び、
気づきを得ていくことは大切なことですね^^
鏡の法則の本にはさらに、「ゆるすための8つのステップ」という、
実践的な方法も紹介されています。
人間関係に悩みをお持ちの方は、この鏡の法則をまず読んでみるのもよいかもしれません^^
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