ガルシアへの手紙

自助努力、意思決定の大切さが、簡潔な物語から教訓として得られる本。
他人の力をあてにせず、「自分ができることをやるんだ」という気持ちを持つ人に、
成功はやってくるのだということがわかります。

物語だけでなく、人間が成長して成功するためにはどうあるべきか、
そして、国が成長するためにはどうあるべきか、と言った解説が書かれています。

サミュエル・スマイルズの「自助論」や「向上心」に繋がる内容です。

歴史的に見てもこの自助努力の精神を国民一人一人が持っている国は伸びていることがわかります。

例えば、第一次世界大戦前のイギリス。
元々の領土としてはそんなに大きな国ではないはずですが、
当時は世界に大きな影響を与える大国でした。

その頃イギリスで多くの人に読まれていた本が、サミュエル・スマイルズの
「セルフ・ヘルプ」です。
日本では「自助論」として現在も売られています。

そして、明治時代のロシア。
その頃のロシアの皇帝はそんなに大した器量のある人物ではなかったのですが、
ロシア兵のバイブルとなっていたのがこの「ガルシアへの手紙」でした。
ロシア兵は一人一人が勇敢で手ごわかったのは、そのためだと言われています。

そして、この本が生まれた国、アメリカでもこの「ガルシアへの手紙」が長く読み語られています。
アメリカがなぜ長きにわたって世界のトップに君臨していたのかが解る気がします。

そして、忘れてはならないのが日本。
明治時代の日本も実は、自助努力の精神が求められていた時代なんです。
その頃読まれていた本が、「セルフ・ヘルプ」を日本語訳した「西国立志論」と
福沢諭吉の「学問のすすめ」です。

鎖国によって世界の文明から遅れを取った日本が急激に伸びていったのも、
このような本を読む国民が多くいたというところにもあるのです。

しかし、このような自助努力の精神は、国を大きくするためだけにあるわけではありません。
個人レベルでも同じことが言えるのです。

豊かな人生を送っている人には、他人の指示を待つ指示待ち人間はいません。

自分から目的意識を持ち、他人をあてにせず、人のせいにせず、まずは自分の力で前に進む人間こそが成功を収めているのです。

現在の日本にも、この本の内容は必要とされているように思えます。
ガルシアに手紙を届けられるような人になれるよう頑張りたいものですね^^

オーディオブックもあります!

ガルシアへの手紙

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