※この記事にはプロモーションが含まれています。
お金の扱い方、リスクの考え方を身につけて、損をしないようにする
「投資」や「運用」のイメージがつかめて、効率よく運営すると同時に損をしないようにするための本。
資産運用専門の経済評論家で、獨協大学の特任教授の山崎元さんが、
獨協大学の2年~4年生向けに行っている「金融資産運用論」という講義内容をまとめて解説しています。
授業と同じ全15講で、各講義は
- アリとキリギリスと投資バカ・・・テーマ:お金と幸福
- ハイリスク・ハイリターンの原則は正しいか・・・テーマ:リスクの考え方
- 投資とギャンブルは何が違うか?・・・テーマ:投資と投機
- 中学生でもできる「利回り計算」・・・テーマ:複利効果
- 家を買うことは損か得か?・・・テーマ:割引現在価値
- はじめての株式投資(前編)・・・テーマ:PER(株価収益率)
- はじめての株式投資(後編)・・・テーマ:予想利益の変化
- 人はなぜ損得を正しく判断できないのか?・・・テーマ:バイアス
- リスクの扱い方を覚えよう・・・テーマ:リスクと標準偏差
- 投資先を分散するとリスクは減る・・・テーマ:分散投資とポートフォリオ
- ファンド選びの鉄則「コストを重視せよ!」・・・テーマ:投資信託
- 自信過剰の値段・・・テーマ:オーバーコンフィデンス
- 目先のお金に騙されるな!・・・テーマ:毎月分配型ファンド
- 金融マンたちの野望がバブルをつくる・・・テーマ:バブル
- 普通の個人はこうして運用すればいい・・・テーマ:資産運用の手順
となっています。
資産を運用するにあたって、お金の扱い方、判断の仕方が非常にわかりやすく説明されています。
獨協大学の学生が羨ましいですね^^;
「二十歳の君に贈るマネー運用論」となっていますが、
資産運用初心者のための入門書になるのはもちろん、
ある程度運用している人でも、これから運用するにあたって良い復習になると思います。
本書では実際にありそうな例を用いていて、例えば、
定年退職を迎えて退職金3,000万円貰った父親が、銀行に、
「そのうちの2,000万円を毎月分配型のファンドに投資してはどうか?」
とアドバイスをされた。内容は、
- 海外の優良債権に幅広く分散投資
- 2,000万円分購入した場合、毎月の分配金は8万円(税引き後7万2,000円)
- 分配金の原資は債権のクーポン収入など
- 元本保証ではないが、分配実績は安定している
こういうことを御父さんから相談された時、どう判断しますか?
という例が出されています。
実際にこういう提案を出されたら、分散投資でリスクも抑えられていて、
毎月8万円貰えて運用する価値がありそうですよね^^;
でも、それをそのまま鵜呑みにするのは安易すぎなんです。
この商品で運用するのかどうかはまだまだ検討しなければならない点がいくつかあります。
それは、金融リテラシーがないと判断できないでしょうね。
でも、多くの日本人は(僕を含め^^;)、お金の扱い方、リスクの考え方が身についていません。
こうすれば正解、というのはありませんが、きちんと考え方を身につけて、
少なくともリスクの見落としは避けたいですよね。
僕もこの本に書かれている考え方をきちんと落とし込んで行きたいと思います。
なかなかの良書です!
コメントする